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3.生活「環境」病に注意!

 アレルギー性疾患や糖尿病などの生活習慣病は、いまも増加しています。そうした現代病は発病要因がさまざまで、原因を一つに特定することはできないといわれます。遺伝的な要因もあれば、生活習慣による影響も無視できません。さらに、その人が生活している環境も、現代病を引き起こす要因の根本的なものの一つであると指摘するのは、医師の立場から外断熱の賃貸マンションを建てた土屋雅彰先生です。

 (中略)で紹介したように、土屋医師はマンション建設について調べるうちに外断熱工法に出合い、「外断熱工法のマンションには健康性能がある」と認識されて、55戸の賃貸とご自宅と開業クリニックを併設したマンションを建てました。土屋医師先生は、こう言います。


 「病気の原因には、内因と外因があります。親から受け継いだ遺伝子にある内因と、生活習慣や環境といった外因が合わさって病気が起こってきます。たとえば、糖尿病になりやすい遺伝子を持っていても、暴飲暴食や肥満に注意して、毎日軽い運動を心がけていれば必ずしも糖尿病になるわけではありません。生活習慣病というのは、そういうことです。しかし、外因となるのは生活習慣だけでなく、生活環境も大きく関わっています。むしろ個人の習慣は注意して修正することもできますが、生活環境は簡単に改善することはできず、否応なく継続的に影響を受けてしまうので非常におそろしいのです。それが病気の気づかない芽になることは、実は現代病では非常に多いのではないかと思っています。


 たとえばアレルギー性疾患は、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が体内に入り込まなければ発症もしません。お子さんのアレルギー性疾患に悩むお母さんは、医師から指摘された食品を徹底的に遠ざけるのはもちろん、部屋も神経質に掃除します。それでも結露やカビの多い住まいでは、いかに掃除してもその害から逃れることはできません。アレルギー性疾患の環境面での要因が、意外に見落とされているケースが多いと思われますね」


 室内にいつもカビがあるということは、アレルギーを引き起こすだけでなく、免疫力を低下させるなどして、その人の基本的な健康状態を低下させるおそれがあるといわれています。しかし、まさか自分の家の環境がさまざまな病気の根本原因とは、そこに住んでいる当人も医師も思いません。そこが恐いと、土屋先生は言います。


 「非常に微量で、まだ有毒にはならない程度の化学物質でも、毎日毎日体内に入れていれば、知らず知らずに免疫力を低下させたり、いろいろな面で病気の原因になっていく。カビも同様です。それは住んでいてもまったく気づかないことも多いから、なおさら怖いのです。


 生活習慣病は治りにくく、その人の生活の質を落とす大きなもとになります。だから予防が大切と考え、多くの方が生活改善を実践されます。いまタバコを吸う人は、本当に少なくなりました。食品や水への注意も高まっています。しかし一方で、長時間過ごしていつも呼吸している住まいやオフィスの環境については無頓着という人が少なくない。カビばかりではなく、温度、湿度、換気(酸素量)など、居住空間の環境をチェックすることは健康維持のために欠かせないことです。住環境は最も身近な環境ですが、劣悪でも気づきにくい。見過ごされやすい。良い住まいに移って本当の健康が実感できたとき、はじめて気づくわけですね」


 土屋先生は内科全般で、とくにかかりつけの家庭相談医として地域医療に取り組んでおられます。その経験から、日本人にまだまだ脳卒中が多いのは室内の温度差が大きいからではないかと指摘されています。


 「冬の夜中に脳卒中で運ばれるケースは多いんです。たいていトイレに立って、急激な温度変化で血圧が急上昇して脳血管障害を起こしています。あるいは冬の入浴時の発作も多い。それだけ住まいのトイレや浴室が寒いということで、これも生活環境病と言えるかもしれません。


 慢性的な肩こり、冷え症、頭痛などの症状も、室内の温度差が大きいことが原因だったり、そのために治りにくくなっていることが多いはずです。気密性の高いマンションでも、足元は寒く感じることが多いでしょう。人間はどこか寒いと感じていると肩や首の筋肉が無意識に緊張しますから、その状態が日常化しているために症状が消えないのです」


 室内の温度差による脳卒中の患者さんは、年間1万人にものぼるそうです。これでは住まいのなかに大きな危険がひそんでいることになります。最近は「室温のバリアフリー」などと、浴室やトイレに暖房設備を付けることもふえてきましたが、外断熱マンションでは入居者があって躯体の蓄熱がしっかりできていれば、そんな必要もなく浴室もトイレも寝室も居間と同じように温かく、またまた同じ室内でも温度の差はほとんどありません。体からは自然に緊張がとれ、よりリラックスできるのです。


 毎日、帰宅してどれくらいリラックスできるか、本当の自分の時間が過ごせるかということは、日々のストレスを積み上げないという意味で非常に健康的な生活といえるでしょう。


 健康がなければ始まりません。住まいの快適さは、そのまま健康につながります。外断熱マンションの快適さは、それまでの日本人の住まいの感覚から大きくかけはなれるほど、大きくどっしりしたものです。


転載:『「外断熱」からはじまるマンション選び!』堀内正純著

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投稿者 医院開業紹介センター :2008年6月19日

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