前回までのコラムでは、
資産となるクリニックとはどういうものか?
という点について、
当コラムなりの整理をしてみました。
そして、
外断熱工法によってクリニックの資産価値を高めることができる可能性
について、ご紹介しました。
今回からは2回連続で、
「そもそも外断熱工法とは何?」
という疑問に対して、
従来工法である内断熱と比較しながらお答えしていきます。
さらに、
外断熱工法のコストメリットについて明らかにしていきます。
外断熱工法とは、
鉄筋コンクリート(RC造とも言います)などの熱容量の大きい、
つまり、暖まると冷めにくく、冷めると暖まりにくい
建築物の躯体の外側に、
断熱材をすっぽりと覆うように施す工法のことです。
一方、内断熱工法とは、建物の内側に断熱材を貼り付ける工法のことです。
単純に言えば、
段ボール箱の外側に発泡スチロールを貼るか(外断熱)、内側に貼るか(内断熱)、
という違いだとイメージしていただければよいでしょうか。
(※ なお、これらの工法は木造住宅には該当しないのですが、
言葉が誤用されている場合が多いのでご注意ください!)
外断熱の特徴として、内断熱と比較すると
次のようなメリットとデメリットがあると言われています。
(参考:「外断熱」からはじまるマンション選び!、堀内正純著)
上記のうち、デメリット1の建築コストについては、
次回、事例をご紹介しながら、
ランニングコスト(光熱費)や居住性能とあわせて見ていくことにします。
日本では、現在、RC造マンションやオフィスビルなどの99%以上が
内断熱工法によるものです。
反対に、欧州では、外断熱工法が主流といわれています。
この普及状況の違いをもたらしている社会的背景には、
各国のエネルギー政策や、不動産の資産価値に関する社会通念の違いなどがあります。
(これらは、地球環境に与える外断熱のメリットを考える上で大変重要ですので、
機会を改めて詳しくご紹介したいと思います。)
しかしいま、日本においても、
30年程度で建築物を「スクラップ&ビルド」していく社会から、
100年、200年とメンテナンスし、住む人が交代しながら活用していく
「ストック」型の社会への転換が進められようとしています。
「200年住める」住宅促進(YOMIURI ONLINE、2008年1月21日)
このような中、
新築マンションや改修物件を中心に、
外断熱への切り替えが進んでいくと予想されます。
すでに、小学校のような公共施設におけるエコ改修のモデルケースでは、
外断熱が採用され、評価を得ています。
北海道黒松内町立黒松内中学校の校舎エコ改修が完成(EICネット、2007年6月8日)
また、最近は、
外断熱を採用した高齢者介護施設や、
賃貸マンション併設のクリニックも登場しはじめ、
その費用対効果や居住性が
各方面から注目されています。
次回は、引き続き、それらの事例をご紹介しながら、
外断熱の建築費用が割高になる理由や、
それでも入居後の光熱費節減効果によって得られるメリットについてなど、
情報提供していきたいと思います。
投稿者 医院開業紹介センター :2008年8月 4日
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